openFrameworks
ジャンキーのための
TrussC入門

StrokeMesh で美しい太線

oFでは太い線を描くと角や終端がプッツリ切れた見た目になっていました。
StrokeMesh を使えば美しいエッジを持った幅のある線を描画できます。

// StrokeMesh で任意の太さの線が描ける
StrokeMesh stroke;
stroke.setStrokeWidth(5.0f);  // 5px の太線
stroke.moveTo(0, 0);
stroke.lineTo(100, 100);
stroke.draw();

// Polyline からも生成可能
Polyline line;
line.addVertex(0, 0);
line.addVertex(100, 50);
StrokeMesh stroke2(line, 3.0f);
stroke2.draw();

shared_ptr ベースで自動管理

// shared_ptr ベースで自動管理
auto parent = Node::create();
auto child = Node::create();
parent->addChild(child);

// 親を破棄すれば子も自動的に解放される
// 循環参照も weak_ptr で安全に回避

自動でローカル座標に変換

// RectNode は自動的にローカル座標に変換
class MyButton : public RectNode {
    void onMousePressed(const Vec2& localPos, int button) override {
        // localPos は「このノードにとっての」座標
        // 親が回転していても、自分のローカル座標で届く！
        if (localPos.x < width/2) {
            // 左半分をクリック
        }
    }
};

Zオーダー考慮 & イベント消費

// RectNode は自動的に Z オーダーを考慮
// 手前のノードが優先的にイベントを受け取る

void onMousePressed(const Vec2& pos, int button) override {
    // このノードで処理したら、後ろのノードには届かない
    consumeEvent();
}

メインスレッドで安全な同期タイマー

// メインスレッドで安全に遅延実行
node->callAfter(3.0f, []() {
    // 3秒後にメインスレッドで実行
    // Mutex 不要、データ競合の心配なし
});

// 繰り返し実行も簡単
node->callEvery(1.0f, []() {
    // 1秒ごとに実行
});

Sokolでネイティブバックエンド

Metal / DirectX 12 / Vulkan / WebGPU に対応。
OSが推奨する最新のネイティブAPI上で動作するため、高速かつ省電力。
WebAssembly + WebGPU でブラウザへの移植性も高い。

MIT / zlib / Public Domain のみ

GPL汚染ゼロを徹底。
すべての依存ライブラリが商用利用フレンドリー。
安心してクライアントワークに使える。

Update と Draw を独立制御

デフォルトでは今まで通りupdate, drawを交互に呼び出すこともできますが、イベント駆動型のUIアプリを作るときに無駄なdrawを避けるためにupdateとは別のタイミング（クリック時など）で実行できます。
また、描画負荷が重いアプリでもupdateを固定周期にすることも可能です。

// Draw と Update を独立制御
setDrawVsync(true);    // 描画は VSync (60Hz)
setUpdateFps(120);      // 物理更新は 120Hz

// イベント駆動型（省電力モード）
setDrawFps(0);          // 自動描画を停止
// mousePressed 等で redraw() を呼ぶと描画される